痛みという感覚は、苦痛ですが、人がけがや病気を察知するために絶対に必要なものです。
痛みがなければ、人は自分の体をいたわることを忘れ、結果として寿命を縮めてしまうことになるでしょう。
痛みとは、人を苦しめるためではなく、少しでも長く生かすために与えられたものなのです。
不安というものも、人間が将来に起こりうる危険を予測し、回避するために必要な能力です。
でも、人の心を苦しめるのもまた、この不安です。
不安はまさに両刃の剣です。不安をうまく活用するか、不安に負けてしまうかが、その人の人格を大きく左右します。
人とうまく付き合えない人は、不安が強すぎる人です。
好きな人ができても、人を愛する喜びを感じる前に、嫌われたらどうしようということを考えてしまいます。
そういう人は、相手を喜ばせることをしてあげなければ、自分は受け入れてもらえないと思い込んでしまっています。
もちろん、他人が喜ぶことをしてあげるのは、いいことに違いありません。おおいにすべきです。
それは純粋に喜びのためにするのであって、喜ばせなければ不安だからという理由でするのでは、意味がありません。
間違った思い込みを今すぐに捨ててください。
人を喜ばせることをしなくても、あなたは受け入れてもらえるのです。
人間には誰にでも、その価値があります。
相手を喜ばせなければいけないという考えは捨て、まず、あなた自身が楽しむことです。
あなたが他人との付き合いを楽しめば、きっと相手も楽しいはずです。
あなたが不安ばかりにとらわれていては、相手も楽しくありません。
感情は伝染するものなのです。
自分はどう思われているかということばかり気にかけることで、他人からうとましく思われることはあっても、よけいに好かれるということは、絶対にありません。
自分に自信のある人は、なぜ不安を抱かずに人と付き合えるかというと、他人にどう思われるかということは、たいして気にかけていないからなのです。
当たり前のことですが、これはとても重要なことです。
それ以外では、自信のない人と何も変わりありません。
特殊な才能があるわけでも、価値が高いわけでもありません。
自信のある人は、自分は絶対に誰からも嫌われることはないなどとは思っていません。
たとえ自分を受け入れてくれない人がいても、自分の価値が下がるわけではないと考えているのです。
幸せな人とは、自分の喜びのために生きている人です。
真の幸せ、生きる喜びというものは、周囲にも伝わり、他人をも幸せにします。
そしてまた、人の幸せが自分に返ってきます。
幸せを追い求める必要はありません。
あなたという存在そのものが、幸せなのです。
ただ、それに気づくだけでいいのです。
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